①車両全体の空力特性を加味した専用設計
純正ワイパーリフィール特性に応じた押さえ力を走行中も発揮できるよう、ダウンフォース※1を得るブレードフィン形状、空気の流れを阻害しないワイパーアーム形状、優れた空力特性を得るためのデザイン最適化を車種毎に行っています。
マツダでは、優れたワイパー払拭とは、水を拭き取ることではなく、「薄く均一な水膜を形成すること」と考えています。
水膜を薄く均一にするためには、外的影響を受けずにラバーを適切な角度でガラスに接触させなければなりません。
純正ワイパーは、あらゆる環境下で適切にガラス面に接触するよう、ガラスへの押さえ力を車種毎に 最適化しています。
マツダでは車両デザイン検討と同じタイミングでワイパーを設計・開発することで、車両の性能レベルが優れたものになるよう造り込んでいます。
純正ワイパーリフィール特性に応じた押さえ力を走行中も発揮できるよう、ダウンフォース※1を得るブレードフィン形状、空気の流れを阻害しないワイパーアーム形状、優れた空力特性を得るためのデザイン最適化を車種毎に行っています。
車種ごとに異なるフロントガラスの曲率に合わせた専用のバーテブラ(芯金)によって、3次元曲面を狙いの押さえ力で払拭できるよう設計しています。
拭きムラ、ビビりが発生しにくい処理を施した専用リフィールにより払拭性を改善しています。
また、高さを押さえたワイパーブレードは走行中の視界を妨害しない形状としています。
ワイパーも車両デザインの一部と考え、車両に合う形状、色、艶で全体のデザインに配慮、こだわり抜いて設計・開発しています。部品間の必要クリアランスの最小化にも取り組んでいます。
拭き取りが悪くなったら
[交換目安:6ヵ月~12ヵ月]
左の写真のように、払拭状態が悪くスジが残るようになったら交換します。
長期間交換しない、また、たとえ使用しなくても駐車条件によっては外気温度変化やオゾン、酸性雨の影響による劣化が生じます。
ブレードについては、金属疲労や塗膜破壊、錆等が発生し、リフィールについては、変形や亀裂が発生します。
その結果、下記のようなトラブルの原因となります。
雨の日の視界が悪い。
ワイパーを使っても水滴が残る。
ワイパーを動かすと異音がする。
最悪の場合、
ウインドウガラスに傷がつく。
純正ワイパーリフィールと一緒にワイパーブレードに取り付けられているバーテブラ(金属性の細長い板)も、専用設計です。
車種によって、曲がっているものもあり、取り付け方向を誤ると拭きムラやビビリの原因になります。
リフィールのみを交換する際は、バーテブラの曲がりを正しい向きで交換する必要があります。
撥水処理をされたウインドウガラスには、ノーマル仕様のワイパーリフィールを使用すると、拭きムラやビビリの原因になります。
また、撥水処理加工面の寿命を低下させるおそれがあります。必ず撥水ガラス対応リフィールをご使用ください。